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ランちゃん健康倶楽部

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肝臓の健康

~あなたの肝臓の健康を守ってくれる~

気になる人は誰でも検査を C型肝炎、早期治療が大切
 肝硬変、肝がんへと悪化する恐れのあるC型肝炎は早期発見と治療が大切だ。リストに掲載された医療機関が危険な血液製剤を使ったのは10年以上も前で、患者を特定できない施設がほとんど。専門家は「気になる人は誰でも検査を」とアドバイスしている。
 厚労省が検査を呼び掛けたのは、公表された医療機関に1994年以前に受診し(1)妊娠中や出産時、またはそれ以外の手術やけがで大量出血した(2)白血病などで「血が止まりにくい」と指摘された―人たちなど。
 フィブリノゲンはこうした患者の止血に使われたが、数千人分以上の血しょうをプールして製造するため、94年にウイルス死滅処理が導入されるまではC型肝炎を広める危険性が高かった。
 肝炎に詳しい広島大大学院の吉沢浩司(よしざわ・ひろし)教授は「C型肝炎は早めにウイルスを駆除して肝硬変や肝がんにさせないのが一番。専門医のもとで治療すれば完治することも多くなったので、すぐ検査を」と忠告する。
 肝炎検査は、40歳以上なら市町村の住民検診でおおむね1000円前後で受けられるが、地域によって費用や対象年齢がまちまち。地元自治体や保健所に問い合わせるのが一番で、医療機関で自費で検査する方法もある。
 C型肝炎の感染源はフィブリノゲンだけではなく、輸血歴のある人などもリスクは高い。国内の潜在的な感染者は150万人と言われており、吉沢教授は「40歳以上なら誰でも一度検査した方がいい」としている。


●肝臓ガン予防にカロチンが効果的
                   日経新聞 (2001.9.28より)

京都府立医科大学などの研究チームは28日までに、野菜や果物に含まれるカロチンやビタミンEを組み合わせて服用すると肝臓ガンを予防できる可能性がある、との研究結果を明らかにした。
肝硬変患者に投与した結果、肝臓ガンを発症する比率が1/3に下がったという。同医大の西野輔翼教授らが、C型肝炎などによるウイルス性肝硬変の患者の協力を得て実験した。
カロチン類 19mg、ビタミンE 50mgを最長で5年弱、毎日服用した46人は肝臓ガンの発症率が15%だったのに対し、服用しなかった45人は45%が発症した。カロチンなどの組み合わせ比率が予防効果に関係しているとみている。


●肝臓の悪い人は要注意!
                   朝日新聞 (2001.9.8朝刊より)

肝臓の悪い人が生魚を食べると感染し、手足が急速に壊死(えし=細胞が腐る)して、多くの場合、死に至る人食い菌「ビブリア・ブルニフィカス」で、和歌山市近郊に住む男性が8月末死亡した。
この夏、九州以外での死者が明らかになったのは初めて。
9日に和歌山市で開かれる和歌山救急医療研究会で報告される。

日赤和歌山医療センター集中治療部の辻本部長によると、この男性は60代で、7年前から肝硬変を患っていた。
7月23日に生マグロの刺身を食べた後、発熱し、脚が腫れてひどく痛んだため、同月27日に同センターの夜間救急を受診。
一旦、内科に入院したが、翌日両ふくらはぎが急速に紫色に変化し壊死したため、緊急手術をした。
その後、2週間ほど小康状態を保ったが、胴体にも壊死が広がり、発病から約1ヶ月後の8月27日に死亡した。
この患者の組織の中からビブリア・ブルニフィカスが検出された。
ビブリア・ブルニフィカス感染症は、数時間単位で症状が変化するほど進行が速いのが特徴。
「最初の受診の時点で、生魚、肝臓障害、脚の痛み、という条件がそろっていた。この時にこの菌を疑えていたら1日早く、より適切な治療が始められただろう」とする専門家もいる。
国立感染症研究所の調査では、救急医でもこの病気を知っているのは15%にすぎない。同センターは、この症例を受け、内科医全員に人食い菌の知識普及と「肝機能が悪い患者さんに夏から秋にかけて生魚を食べないように呼びかける」とする指導を徹底したとしている。



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